どうも、やぎです。
今日は、「嫌われる勇気」という本を紹介します。
・仕事や学校での人間関係が辛い
・人と関わるのに疲れた
・自分はダメな人間だと感じる
こんな悩みや感情を抱いたことのある方はぜひ一度読んでみて欲しい本です。
この記事では、人間関係が辛いと感じている方に向けて「嫌われる勇気」から重要なポイントを抜粋しつつ、人間関係の悩みを解決する方法について解説してきます。
先に結論としては、「ありのままの自分を受けれつつ、少しずつでも前進できるようになること」です。
これを「自己受容」と言います。今回はこの自己受容について詳しく話していきます。
人間関係が辛いのは当たり前【全ての悩みの原因】
アドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」とまで断言している
アドラーの心理学において、全ての悩みは対人関係に原因があると言われています。
基本的に、人間は生きていく上で、何かしらの人間関係の中にいますよね。
主な人間関係
・学校(友人関係、先輩後輩、先生・コーチ)
・仕事(同僚、部下、上司、社外)
・家族(親子関係、兄弟姉妹での喧嘩、親戚付き合い)
対人関係以外にも悩みがあると考えがちですが、それも最終的には対人関係に原因があります。
1つ例をあげてみると、例えば「仕事の能力が低くて、給料が上がらない」という悩みがあるとします。
一見すると、自分の能力に悩みの原因があると考える方もいると思います。
ですが、実際には能力が高いや低いというのは、客観的な事実というよりも、自分自身が「他の誰かと比較する」ということを通じて、「自分の能力が低い」と主観的に感じていることです。
つまりこれは、自分と他の誰かとの比較によって、その悩みが生み出されているので、結局のところ、他者との対人関係が原因による悩みですよね。
多くの人は、他人と比較によって劣等感を抱くことで、それが悩みに繋がっていることが多いと思います。
一度自分の悩みを振り返ってみて少し考えてみるとわかるかと思います。この辺りはたぶん納得できるのではないでしょうか。
これを踏まえつつ、では人間関係の悩みを解決するにはどうすればいいかについて書いていきます。
人間関係の悩みを一気に解決する方法
自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。
人間関係の悩みを解決する方法としては、「自分の信じる最善の道を選ぶこと」です。
少し言い換えると、「主体的に生きる」とも言えます。
または、「自分の行動、考えはすべて自分の選択によるもの」と考えてもいいです。
具体的なシチュエーションを例として出してみると、
・職場でいろんな仕事がどんどん入ってきて毎月50時間くらいは残業してる。
・めちゃくちゃキツイし、給料も安いからもう辞めたい。
・でも、そんなにスキルもないし、貯金もないから辞められない。
・上司に相談しても「今頑張ったら将来に繋がる」みたいな話ばかりで全然解決しない。
こういう状況があるとすると、あなたならどういう風に考え、行動しますか?
個人的には、辞めるにせよ、辞めないにせよ、どちらも正解だと思っています。
重要なのは、辞めた、辞めなかったという二元論では、その選択を主体的に行ったかどうかです。自分で自分の選択を信じていれば、それが正解になるはずです。
とはいえ、ぶっちゃけ「それができないから困っている」という声も聞こえてきそうです。
僕自身も、この本を初めて読んだ時はそう感じました。
そういう時に心がけるべきポイントについて、1つ紹介します。
それは「視野を狭めずに、より大きな範囲で客観的に見てみる」ということです。
より大きな共同体の声を聴け
われわれが対人関係のなかで困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」という原則です。
どうしても、辛い、キツイ状況があるのであれば、それよりも大きな共同体の声を聴くべきです。
ここでいう共同体とは、会社や学校、家族、地域社会とか、所属している人間関係と考えてください。
先ほどの例でいうと、会社がどうしても辛いと感じるのであれば、体や心を壊してしまう前に辞めてしまった方がいいです。
とは言え、心身が本当にキツイ時だとそういう判断をするのも難しくなるので、とにかく周りに助けを求めましょう。(おそらく、この記事を読んで頂けている方はまだ視野を広く持っているのでできると思います)
話を戻すと、ポイントは辞めた後に、会社という大きな共同体から、例えば実家に戻って家族という小さい共同体に依存してしまわないようにすることです。
そうではなくて、日本社会とかより大きな共同体で考えてみましょう。
例えば「会社を辞めてしまったから自分はもうダメだ」と感じるのではなく、もっと大きな共同体、つまり日本社会などで考えてみて、会社をやめている人はたくさんいるし、そんなに珍しいことではないと感じることができれば、心も楽になるかなと思います。
会社→家族 ×
会社→日本社会 ○
こういう風に、何か壁にぶつかった時は、より大きな共同体に所属しているイメージを持つことで、会社とか家族とか小さい共同体に依存しにくくなるので、気持ち的に少しゆとりが出てきます。
簡単というと、「世の中いろんな人がいるので、小さい世界で悩むよりも、もう少し視野を広く持ってみるといいですよ」という話です。
【自己受容】肯定的にあきらめよう
「変えられないもの」に注目するのではなく、「変えられるもの」に注目するしかないでしょう。私のいう自己受容とは、そういうことです。
僕たちには、変えられるものとそうでないものがありますよね。
人間関係においても、例えば自分の苦手な人の性格を変えられるわけではないですし、社内での上司や部下の関係もすぐには変わらないですよね。
一方で、苦手な人に対してどういう風に振る舞うのかやもしくは苦手な人と関わらない手段をとるなど、自分の行動や考え方などは変えることができます。
社内の人間関係も、上の人に相談することもできるはずですし、どうしても嫌であれば、会社を変えることもできるわけです。
この時に大切なのが、「嫌われることを恐れないこと」です。
つまり、これが「嫌われる勇気」です。
なので、僕たちがすべきことは嫌われる勇気を持って「変えられないこと」と「変えられること」を見極めつつ、変えられないことに関しては、肯定的にあきらめて、変えられることに対してフォーカスすることですね。
「ニーバーの祈り」という有名な言葉もあります。
神よ、願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ
変えられることにフォーカスするときに大切なことは、きちんと「ありのままの自分」を受け入れることです。
例えば、仕事の能力が低いと感じるのであれば、それをそのまま受け入れます。
この時注意する点は、無理にポジティブに考えようとしないことです。
僕は、仕事がうまく回せず、上司から叱られたりしてキツイことがあり「本気でやればもっとできる」とか「今回は時間がなかっただけだから、本当は自分はできる人間だ」みたいに無理に自分には能力があると考えることもありました。
でもこれは、「自己肯定」と言って「自己受容」とは似て非なるものです。
自己受容ではできなかった自分を、そのままできなかったと受け入れて、その上で「できるようするにはどうすればいいのか」を考えます。
大切なのは、できないことを受け入れつつも、悲観的にならないという点です。
悲観的になるということは、結局他者の考えや目を気にしていることであり、それは他人の意見なので変えることはできないですよね。
自分で変えることができるのは、きちんと自己受容することであり、そこから物事を改善していくことなので、そこにフォーカスすべきです。
口で言うのは簡単で、実際にそういった思考を持つのは大変ですが、日々そういう思考を前提に行動していけば、少しずつ人間関係の悩みも和らいでいくと思います。
なので結構がキツイ部分もありますが、まずは自分を受け入れて、自分が変えられることに全力を尽くしていきましょう。
まとめ
今回の伝えたいことをまとめます。
・悩みの全ては、人間関係によるものなので、人間関係が辛いのは当たり前
・人間関係がキツイ時は、そこから逃げてもOK
・でも小さいところに逃げるのではなく、大きなところに逃げよう
・ありのままの自分を受け入れつつ、自分で変えられることにフォーカスして行動をしよう
・そういった中で嫌われることもあるはずですが、勇気を持とう
とはいえ、物事を一気に変えるのは難しいです。
なので、僕自身もこのことを振り返りつつ、思考と行動を積み重ねていきたいと思います。
それでは。